強さ |
○特化した専門工事業者としての技術力の高さ(ただし格差拡大)
○高度化する品質要求に対し、有資格者による差別化が可能
○小回りの良さを生かした顧客対応力(現場担当直結によるスピード)
○必要とする資格レベルの高さ(資格取得が難しく、合格者が少ない) |
○競争激化の脅威に対し、実際に現場仕事を行っている強み ○受注変動の脅威に対し、中小規模事業者が多いことによる柔軟性
○受注変動の脅威に対し、バッファーとして外注が有効に機能する
○コスト競争の脅威に対し、装置産業でないため、機械設備に対する資本投下が少なくて済む(逆に参入が容易)
○コストダウン要求の脅威に対して、労務費のコントロールにより改善の余地がまだある |
弱さ |
○リフォーム・リニューアル分野拡大への対応の遅れ
○デジタル家電・ブロードバンドなど、情報系と電力系の一体化に対する対応の遅れ
○将来のエネルギー供給方法の多様化に対する技術研究の遅れ
○ISOなど企業評価による差別化要求がありながら対応が遅い
○技術やマネジメントレベル格差を利用した差別化意識の希薄さ
○直接受注(分離発注など)拡大に対応する元請機能の脆弱さ
○公共事業におけるVE/IE提案評価がありながら、基本知識が不十分
○専門特化か総合・複合対応か、そのメリット・デメリットに対する研究不足
○新分野・新技術、高度管理技術等に対する人材教育不十分
○現場(管理)人材の能力不足(管理技術と多能化不十分)
○新分野等に対する営業スタイル、営業ツールが確立されていない
○個々の工事に対する自社内での評価システム不十分 |
○公共事業の減少予測に対する新分野・新領域進出の遅れ
○業際分野(縦と横)の取り込みの遅れ(付加価値シフト分析)
○協業化などの組織化、あるいは合併等に対する対応の遅れ(慎重な対応を要する)
○異業種共同による総合対応力強化の遅れ(シナジー効果狙い)
○顧客要求が多様化する中ゼネコン営業に慣れマーケティングが脆弱
○顧客からのコストダウン要求に対する社内体制の遅れ
○現場でのIT活用の具体化不十分(全員が使えるIT=デジカメ、CAD、EXCEL(原価管理)、携帯等による日報管理等)
○CALS/EC対応準備が不十分(今後顧客からの要求が顕著に)
○工事技術以外の管理技術の要求高度化に対する遅れ
○業務フローの曖昧さに起因する情報共有の不徹底がCS改善を阻害
○低コスト・高品質な施工技術研究への対応不十分
○不十分なコスト構造分析(人工を中心とするコストの中身が曖昧)
○現場に下りない数値管理(実行予算は誰が作成する?)
○自社の財務構造に対する理解不足(財務・利益計画がない)
○コスト競争の脅威に対し、労務費がコストの大半を占める硬直性
○PM/CM/PFIによる業界に与える影響が把握されていない
○今後はポジションの違いによる優劣が明確になる可能性あり |